2019年のまとめ
- Coworkation Village MAIZURU
- 4月1日
- 読了時間: 3分
【2019年活動報告】
Coworkation Village MAIZURUが描いた、地方創生のはじまり
2019年、舞鶴市に誕生したCoworkation Village MAIZURU(CVM)。地域に根差しながらも外部とつながる拠点として、コワーキングスペースがどのように地域の活力を生み出したのか。その軌跡をたどります。
地方創生とコワーキングスペースの出会い、CVMのはじまり

2019年4月、舞鶴赤れんがパーク内に、新たな挑戦の場「Coworkation Village MAIZURU(以下CVM)」が産声をあげました。地域の未来を見据え、仕事と交流の交差点として誕生したこのコワーキングスペースは、地方創生の最前線とも言える場所です。
初月は試験的に利用料を無料に設定。結果、58名の民間利用があり、舞鶴市外の企業も訪れるなど上々のスタートを切りました。
しかし5月からは有料化に踏み切ったことで、利用者数は一気に一桁台へとダウン。価格設定(京都府内の方で月額16,000円、日額1,200円)も相まって、一般の利用は一旦7月~9月まで停止するという苦い現実を迎えました。
市民が主役となるCVMへ、運営方針の転換

10月からは、運営を担うシンク・アンド・アクト株式会社の社員が舞鶴へ住み込み、運営体制を一新。利用料も大幅に引き下げ(舞鶴市民は年額1万円、月額3,000円、日額500円)たことで、地域の人が気軽に利用できる場へと再設計されました。
この方針転換により、少しずつ市民の間での認知と信頼を得ることに成功。イベント以外でもCVMを拠点に活動する団体や、日常的に利用する個人の姿が見られるようになりました。
利用者数の変化と、芽生えた「コミュニティ」

コロナ禍が後に訪れる中で、学生やフリーランスの女性といった、企業に属さない層の利用が目立つようになったのもCVMの特徴です。これは、CVMが単なる仕事場ではなく、「地域とつながるコミュニティ」としての機能を持ち始めた証とも言えるでしょう。
舞鶴市外からの利用はまだ限定的でしたが、オムロンソーシアルソリューションズの方の定期利用や、舞鶴出身で在宅勤務中の方のスポット利用など、都市と地方を結ぶ芽も確かに芽生えていました。
都市と地方をつなぐイベント拠点としての役割

CVMの真価が発揮されたのは、2019年10月以降のイベント開催です。半年間でなんと32回ものイベントが実施され、その内容は多岐に渡りました。
舞鶴市外からは、フォーラムエイトやマイナビ、NTT西日本などの大手企業が企業合宿やセミナーを開催。大学では関西大学・京都産業大学のワークショップも行われ、舞鶴という地域が学びと出会いのフィールドとして機能し始めました。
一方、市内企業や団体、舞鶴市役所も積極的にイベントを企画。全体のバランスとして、市内外問わず多様な主体が関わる「開かれた場」が形成されていったのです。
CVMがもたらした変化とその可能性
この1年でCVMは、単なる施設の枠を越え、人と人、地域と外をつなぐコミュニティの核へと変貌しました。
利用者の中には、自身のプロジェクトをここから立ち上げたり、他の利用者との出会いをきっかけに新しいチャレンジに踏み出した人も少なくありません。
何より、舞鶴という地に「人が集まる場所」「可能性が動き出す場所」としてのCVMの存在が定着し始めたことが、2019年最大の成果だと感じます。
未来へ向けて——CVMが描く次なるステージ
2020年以降、CVMはより深く、より広く地域と関わる動きを強めていきます。イベント、コラボレーション、フィールドワーク、学生の受け入れなど、舞鶴を舞台にしたさまざまな試みが動き出す準備は整いました。
CVMはこれからも、舞鶴という町の「やってみたい」を形にする拠点として、誰もが主役になれる舞台を提供していきます。
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